葉酸や葉酸サプリの採りすぎによる副作用ってあるの?
妊活中にとても重要な栄養素である葉酸ですが、サプリメント等で葉酸を摂取する場合は、葉酸の過剰摂取による副作用についても知っておきましょう。
葉酸を過剰摂取による副作用
葉酸(プテロイルモノグルタミン酸)を大量(1~10mg)摂取すると、発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがある。
【研究元データ】(英文)
・High circulating folate and vitamin B-12 concentrations in women during pregnancy are associated with increased prevalence of atopic dermatitis in their offspring.(PubMed.gov)
・Effect of Supplemental Folic Acid in Pregnancy on Childhood Asthma: A Prospective Birth Cohort Study(PubMed.gov)
葉酸を過剰摂取した場合は、
- 熱がでる
- じんましん
- かゆみ
- 呼吸障害
などの葉酸過敏症を起こすことがあったり、ビタミン12欠乏症の診断を困難にすることもあります。
また、海外の研究の報告では、母体が葉酸の過剰摂取していた場合、生まれた赤ちゃんの
- 喘息(ぜんそく)の確率が高くなった
- アトピー性皮膚炎の増加に関係している
という研究結果も発表されています。
食事から葉酸を摂取する場合でも副作用はおきる?
食事からでも、サプリメントで摂取できる葉酸に相当する量を摂取してしまうと、食事からの摂取であっても、今回あげたような副作用が発生する可能性があります。
ただし、食事だけでこれらの量の葉酸を摂取する事は、食事からとれる葉酸(食事性葉酸)の利用効率からみても、ほぼ不可能ですので、そこまで気にする必要はありません。
1日の摂取目安量を守っていれば気にする必要はない
出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準
これらの葉酸の副作用のこともあり、サプリメント等で摂取できる葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)で、18歳以上の男女の場合は、1日900μg~1000μg以上の摂取は控えるようにと厚生労働省も発信しています。
通常、商品の公式ページや、容器の裏などにも、1日の摂取目安量や、上限を超えないような注意書きが記載されています。

公式ページに摂取目安量が記載されている例
(ベルタ葉酸サプリ)

パッケージに摂取目安量と、上限量が記載されている例
(AFC葉酸サプリ)
葉酸サプリを販売しているメーカーも、妊活中に追加で必要とされる葉酸の量を摂取できるように目安量を設定している場合がほとんどですので、記載されている量を守ってさえいれば、これらの副作用の心配はありません。
葉酸が大事である事は忘れずに
赤ちゃんの為にも、妊活中は特に葉酸が必要とされます。
ですが、葉酸が沢山含まれている野菜を食べても、食事から摂取できる葉酸(食事性葉酸)の利用効率から、食事だけで妊活中に必要な葉酸を摂取するのは難しいです。
このため、妊活女性のほとんどの方が、葉酸サプリに頼る事になるかと思います。
サプリメントで葉酸を摂取する場合は、記載されている摂取目安量を守るように、こころがけましょう。
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