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神経管閉鎖障害と葉酸の関係。元気な赤ちゃんを産む為に

      2017/09/10

葉酸サプリを飲んだほうがよいかどうかを調べている時に、よく出てくるキーワード「神経管閉鎖障害」とは、いったいなんなのでしょうか。

この障害は、生まれてくる赤ちゃんの命に関わる事ですので、ぜひとも妊娠を計画している女性には、知っておいてほしい(知っておくべき内容)です。

今回は「神経管閉鎖障害」と「葉酸」この2つの関係性について詳しくお伝えしていきます。

神経管閉鎖障害は赤ちゃんの命に係わる重大な障害

神経管閉鎖障害とは

神経閉鎖障害とは、お腹にいる赤ちゃんに発生するものであり、受胎後およそ28日で閉鎖する神経管にトラブルがおきて発症する障害です。具体的にあげられるものとして

  • 無脳症(むのうしょう)
  • 二分脊椎(にぶんせきつい)
  • 脳瘤(のうりゅう)

などが主に挙げられます。これらの外的な症状は以下の通りです。

  • 無脳症...脳の一部、または大部分が欠如してしまう
  • 二分脊椎...脊椎の一部がうまく形成されず、場合によっては脊椎が外にでてしまう
  • 脳瘤...頭蓋骨に欠損があり、そこから頭蓋骨の中身が出てしまう

無脳症と脳留は過半数が自然流産するか、妊娠中絶をうけるか、出生しても24時間以内に死亡する。

出典:脊髄髄膜瘤 | 厚生労働省

特に「無脳症」と「脳瘤」を発症した赤ちゃんにおいては、75%は死産、また、出産した場合でも、一週間以上生存することは難しいとされています。

神経管閉鎖障害が発生する確率

国立保健医療科学院の調べによると、日本では「出生した赤ちゃん1万人に対して約6人」の割合で、生まれてくる赤ちゃんに神経管閉鎖障害が発生していると報告があります。1660人に1人程度です。

この数字を少ないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、平成28年度の日本の出生数が約100万人です。(死産が約2万)

つまり、1年間に約600人近くの赤ちゃんが、神経管閉鎖障害をもって生まれてしまった、または生まれる前に命が消えてしまった事になります。

決して、他人事とは言えません。

神経管閉鎖障害が起きてしまう原因

栄養因子、環境因子、遺伝因子が3つのリスク因子とされている。約半数の症例では血清中の葉酸(ビタミン B9)が不足して、ホモシステイン濃度が上昇し、DNA の合成が障害されて、上記の奇形が発症する。

出典:脊髄髄膜瘤 | 厚生労働省

神経管閉鎖障害を発症してしまう原因として、特に挙げられるものが「葉酸」が不足している事から、神経管閉鎖障害が発生している事が分かっています。

葉酸とは、ほうれん草やブロッコリー、枝豆などに多く含まれる水溶性ビタミンの一種のことであり、体の組織(赤血球の形成)や、DNAをつくる働きにも関係してる、老若男女問わず、日々の摂取が必要な大事な栄養素です。

 葉酸の働きと効果

神経管閉鎖障害を防ぐためには

日本でも2000年に厚生労働省から神経管閉鎖障害のリスク低減のために妊娠の可能性がある女性は通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通知が出されました。

出典:神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果 | 厚生労働省

妊娠前から葉酸を摂取すると神経管閉鎖障害の50~70%リスクを低減できたことが多くの研究で判明しています。

また、難病情報センターの情報によると、葉酸サプリメントで妊娠前から葉酸を十分に摂取することにより、二分脊椎については、発生リスクを70~80%低減できたという事も分かっています。

この為、厚生労働省もサプリメントからなどでも、妊娠を計画している女性に対して、強く葉酸を摂取する事を推奨しています。

神経管閉鎖障害を防ぐ

神経管閉鎖障害を防ぐためには、妊娠する1ヶ月前からの葉酸摂取が必要です。最初にお伝えした通り、神経閉鎖障害は、

  • 受胎後およそ28日で閉鎖する神経管の閉鎖にトラブルがおきて発症する障害

です。

妊娠している人は、葉酸が必要だというのが、かなり認知されてきました。ただ、妊娠する前から葉酸をとらないと、神経管閉鎖障害の予防にはならないのです。

神経管ができるのは、受精して二十数日目です。その時期に皆さん妊娠に気づくのです。妊娠に気づいてから葉酸をとるというのは、神経管閉鎖障害の予防という意味では、もう遅いのです。

厚生労働省の議事録の中でも、このような発言がありましたが、当サイトによせられた口コミも解析をしてみた結果、妊娠前からではなく、妊娠されて数か月経ってからサプリメントなどで葉酸を摂取される方も多いです。

葉酸は妊活を始めた時から

妊娠後も、葉酸を沢山摂取する事が必要なのは確かなのですが、神経管閉鎖障害を防ぐのが目的であれば、いつ妊娠しても問題ないように「妊活を計画したその時から葉酸を摂取する事が大事」という事を覚えておいてくださいね。

  • 妊活中にどれだけの量の葉酸をとればよいか
  • 葉酸サプリなどの栄養補助食品等からでも葉酸を摂取したほうがよい期間

については、こちらの記事で説明していますので、是非、参考にしてみてください。

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