多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されたら。日常生活でできる対策
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵障害の1つであり、不妊の原因ともなります。
病院でこの疾患であると診断された場合、治療法としてまず、排卵誘発剤やホルモンバランスを整える注射の投与が行われます。
その後、人工授精、体外受精へとステップアップする場合もありますが、治療法が確立されている分、妊娠に至る確率も比較的高いです。
この疾患であると診断されても、妊活の成功に近づくことは可能です!
もちろん病院での治療が第一ですが、それに加えて、日常生活でもできる対策をご紹介します。
ホルモンバランスを整えよう
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因の1つとして、体内のホルモンバランスの乱れが挙げられます。
男性ホルモンの分泌量がうまくコントロールできず、高くなってしまうことで、排卵が難しくなり、不規則になったり、なくなったりするという症状が現れます。
まずは食生活の見直しから
栄養バランスの良い食事は、妊娠しやすい身体を作るうえでの基本です。
暴飲暴食や栄養の偏った食生活を続けていると、身体に不調をきたし、ホルモンバランスも崩れてしまいます。
身体の調子を整える食事とは、
- ご飯やパン類などの主食
- 肉や魚、大豆などのタンパク質
- 野菜や果物
- 乳製品
これらをバランスよく摂取することです。
また、食事だけで補えないホルモンバランスの崩れの部分を「ピニトール」が配合されたサプリなどでサポートする方法もあります。
睡眠不足は身体に大敵
十分な睡眠を取れていないと、1日の疲れが取れず、身体の調子をうまくリセットすることができません。
適度な睡眠をとることは、体内のホルモンバランスを整える一助となります。
仕事などで忙しく、十分な睡眠時間を確保することができない場合は、
- 寝る前の飲酒を控える
- 布団に入ってテレビやスマホの画面を見ない
- 朝目覚めたとき、日光を浴びる
などを実践し、少ない時間でも質の良い睡眠を心がけましょう。
血のめぐりは妊活の重要ポイント
体内の血流を良くすることは、多くの女性の悩みである「冷え性」を改善するだけではなく、卵巣や子宮など、女性の身体の機能の低下を防ぐことにもつながります。
反対に言えば、血のめぐりが十分でないことにより、卵巣や子宮の不調を招いてしまうのです。
適度な運動で血流アップ
身体を動かすことで、心拍数が増え、血流が促進されます。
妊活に適した運動として、以下のようなものがが挙げられます。
- 約20分から30分程度の早歩きでのウォーキング
- スクワット
- ストレッチ
また、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因の一つとして、肥満であることも挙げられているため、病院で指摘された場合などは、積極的に運動に取り組むべきです。
入浴やマッサージなどで温活しよう
身体をじっくり温めることは、「冷え」の改善や予防に繋がります。
- 入浴の際、湯船にゆっくりと浸かること
- 就寝前などに身体をマッサージし、体温を上げること
などを実践してみましょう。
また、日常生活において手軽に行える方法として、
- 靴下などを履き、足元を温める
- 身体を温める食事を摂る
などもあります。
身体を温める「温活」をして、血のめぐりを良くしましょう。
ストレスを溜め込まないように
妊活に取り組んでいると、自分の身体のささいな変化にも一喜一憂してしまいます。
自分の身体の状態を把握することも大切ですが、それがストレスの原因となることは避けたいです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合は特に、ホルモンバランスの乱れが原因であることが多いため、ストレスによる不調には注意するべきです。
ストレスを溜め込まないために、
- 妊活について忘れられる時間(趣味、人と会う、読書など)を作る
- 遠出をしたり気晴らしに出掛ける
- 好きな食べ物や飲み物を食べる日を作る
など、自分の好きな方法でリフレッシュしましょう。
日常生活でできる対策で、妊活の成功率を高めよう
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)だと診断されても、病院での治療によって妊娠に至る可能性は十分にあります。
「不妊治療はなるべく早く卒業したい」というのは、誰にでも共通する願いです。
そのため、病院での治療と並行して、日常生活においても、
- 食生活
- 睡眠
- 血流の状態
などを意識した過ごし方を実践してみて、妊活の成功に繋げましょう。